佐賀県ガイド

佐賀県の温泉でのんびり

 九州の温泉といえば、大分の別府や由布院温泉などに目が行ってしまいがちですが、佐賀県も温泉は豊富。ぜひ佐賀県の温泉にも足を向けてみてください。

●武雄温泉
 温泉街のシンボルになっている楼門は、武雄温泉新館とともに重要文化財にも指定されています。実はこの楼門は、一本も釘を使わずに建てられている珍しいものです。武雄温泉の開湯伝説では、神功皇后が太刀の柄で岩を突きお湯が湧き出たと言われていました。朝鮮出兵の際には湯治場としても利用されていたと言われていて、歴史のある温泉なのです。また、伊達政宗、宮本武蔵、吉田松陰、シーボルト、伊能忠敬などなど、歴史に名を残す人物たちが楽しんだお湯でもあります。武雄は周辺に窯元が多いこともあり、毎月陶器市が開催されています。温泉だけでなく、歴史や陶器市など楽しみ方がいっぱいの温泉です。

●嬉野温泉
美人の湯として名高い、九州有数の温泉街を形成している温泉地です。中には昭和天皇が宿泊した温泉もあり、歴史のある建物が多いのも特徴です。この嬉野温泉は、入浴だけでなく飲用としても有名で、この温泉を使った湯豆腐が名物になっています。嬉野温泉の開湯伝説は、武雄温泉同様、神功皇后の西征の頃になっています。話としては、けがをした鶴がお湯に入っているのを見たという、よくある話ではあるのですが、鶴を心配した神功皇后が、元気になった鶴を見て、「あなうれしや」と述べたことから嬉野の名が付いたと言われています。肥前国風土記にもすでにその名が記されていて、昔からの歴史ある名湯として有名なのです。

●古湯温泉
 いまだに湯治場としての風情を残した、嘉瀬川沿いの温泉地。この古湯温泉は、秦の始皇帝の命で不老不死の薬を探しにやってきた徐福が湯の神様として祀られています。徐福の前に、ある日湯の神様が現れてお告げを受け、発見したのが古湯温泉だという話も残っています。

●熊の川温泉
 熊の川温泉には、弘法大師・空海が発見したと伝えられている温泉です。山間の渓流沿いに作られたこの温泉は、まさしく温泉郷の名にふさわしい風情が残されています。

●たら竹崎温泉・太良嶽温泉
 有明海沿いにある温泉地で、塩分を含んだ温泉が特徴です。有明海の干潟のもとにある温泉は、海産物に恵まれ、グルメと温泉を一緒に楽しめる温泉地です。特にカニがお目当ての観光客が多く、美味しいことで有名な竹崎カニを一年中味わうことができます。

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